概要
開催日:2023年4月30日(日)
参加チーム数:250チーム程度(A,Bブロック)
決勝ラウンド進出チーム数:16チーム(ライドライン選抜あり)
デッキ分布から考察
「フェスティバルブースター2023」発売直後の大会となりましたが、グラフに載ったデッキは既存のデッキのみとなりました。しかし、使用率上位のデッキは前回の「ちほうかっぷデラックス神戸会場」とは全く異なる結果となりました。
上位4デッキの使用率はさほど変わりないですが、使用率トップは前大会でも猛威を振るった『ガーンデーヴァ』となりました。それに続いて11%で今までも上位に居続けた『エバ』、『メサイア』となっていますが、ここで『クロノジェット』が復権してきました。それ以降のデッキも今までの大会で決勝ラウンドに進出した経験のあるデッキが並んでいます。
発売直後というのもあってか「リリカルモナステリオ」から筆頭であった『ウィリスタ』等は2%を越えることはなくすべて「その他」でまとめられることとなりました。
このような使用率で予選ラウンドがスタートした「大ヴァンガ祭トリオファイト」ですが、決勝ラウンドに進出したチームのデッキはどのような構成だったのでしょうか。
決勝ラウンド進出チーム
前回も書きましたが、結果を見る前にあくまで個人的に予想していたことを書かせて頂きます。
決勝ラウンド進出に向けて、「フェスティバルブースター2023」発売後とはいえ、多くの選手は『エバ』、『メサイア』、『ガーンデーヴァ』で選んでくると思っていました。
その中でも高い練度を積んできた『えびす』や『クロノジェット』といったデッキが入ってくる。そして、新規で『ウィリスタ』が穴場になるかと予想していました。
実際はどのようなデッキが決勝ラウンド進出したのか見ていきましょう。
●決勝ラウンド進出のデッキ分布を参考までに
予選5回戦の結果から、各ブロック予選通過した16チームの中から気になる点をピックアップして見ていきましょう。
●A,Bブロック共に予選5回戦で全勝チーム数が6チーム
参加チームが多かったため、予選5回戦でも各ブロック共に全勝チームが6チームというハイレベルな結果となりました。全勝チームが6チームということはライドライン選抜に含まれるデッキが増えるという形になりますが、1敗した中で重複数0のチームがあるという結果に。前回大会もそうでしたが、1敗ラインまでなら本当に多種多様なデッキが蔓延っている環境となっています。
今大会は2デッキ被りの場合はオポの高い順に決勝ラウンドに進出しました。
●『エバ』、『メサイア』安定の時代は終了か?
前回大会まで圧倒的な使用率、予選突破率を誇っていた『エバ』、『メサイア』は決勝進出した両ブロック合わせて96人中、合計しても10人しかいないという波乱の結果に。teir表を作った時に上位にいることは間違いないですが、同じ上位帯にいるデッキに有利を取れないという結果がそのまま反映されてしまった感じとなりました。
●『ガーンデーヴァ』が環境上位を確固たるものに
『収穫祭』の採用など、発売後から環境に合わせてのデッキな用が変化してきた『ガーンデーヴァ』が現環境トップの実力をいかんなく発揮した形となりました。
CS等の入賞者も多くなり、戦略や攻略法などもいろいろと出ていますが、次回の大会でも上位に多く残るデッキとなるのではないでしょうか。そうなると、ライドライン選抜の重複1以上を覚悟したデッキ選択も必要になりそうですね。
●復権!!『クロノジェット』の逆襲
両ブロック合計14人が使用し、環境に舞い戻ってきた環境トップ『クロノジェット』ですが、キルターンとなる5ターン目に最大火力を出しつつ、今まで同格レベルにいたデッキより早いタイミングで動ける点で今大会差をつけた形となったのではないでしょうか。
以前の規制からいろいろな型のデッキが広まっているので、どこに落ち着くのかにも注目ですね。
●「リリカルモナステリオ」使用者が多数決勝ラウンド進出
「フェスティバルブースター2023」で超強化された「リリカルモナステリオ」のデッキですが、やはり最多使用は『ウィリスタ』となりました。その他、新規カードで強化されたデッキも少数とはいえ決勝ラウンドに進出しています。
ただ、予選決勝の対戦回数も考えると、今後上位に残り続けられそうなのは『ウィリスタ』くらいではないかという印象も否めませんが。
●デッキ選択の多様性
ここまで、重複したデッキに注目して話をしてきましたが、今大会も決勝ラウンドに進出したチームで使用者1のデッキを使っていた選手が両ブロック合計で18人いたという結果となりました。
これを見ても現環境は絶対的なトップデッキが存在しているわけではなく、有利不利はあれど、絶対に勝てないといったファイトはほとんどなく、どのデッキでも決勝ラウンドに進出する可能性はある環境となったのではないでしょうか。
練度や知識がそのまま勝敗に直結するデッキも多いので、参加選手は大会前からデッキ選択の予想勝負で大いに盛り上がれそうです。
次戦、5月27日WGPデラックス大阪会場開催
さて、次戦の大阪会場について今回の結果を踏まえていろいろ予想してみましょう。
CS等の結果も見る限り、使用数でいえば『ガーンデーヴァ』や『ウィリスタ』が多くなる印象があります。また、今大会でも猛威を振るい環境に戻ってきた『クロノジェット』の使用率も上昇するのではないでしょうか。
今まで使用率が多かった『エバ』、『メサイア』に関しては、デッキパワーはもちろんありますが、速度面や除去でどうしても上記の3つのデッキに劣ってしまうなど、様々な要因があるとの見解から若干不利がつくといった話も出ています。激減するわけではないでしょうが、今までよりはライドライン選抜の通りはよくなるかもしれません。
「大ヴァンガ祭トリオファイト」の結果考察でも書いていますが、本当に様々なデッキが群雄割拠している環境となっています。絶対的なデッキがあるわけではなく、3人チームといった中で、それぞれが助け合いながら優勝を目指す形となりそうです。5月となり公認大会のPRで『マグノリア』や『ミネルヴァ』といった多数デッキも強化され、また今大会の結果には現れなかった「フェスティバルブースター2023」で収録されたカードで新たな環境デッキができました、なんていうことも。最終的にはチームワークがカギに、なんていうこともあるかもしれませんね。
こういった大型大会の結果からも様々な予想ができるので、皆さんも様々な角度から環境を読み取りながら楽しんでみてはいかがでしょうか。
最後に
今後もWGPデラックス、ちほうかっぷデラックスが開催されるたびにデッキ分布や決勝ラウンド進出チームを見ながら予想や考察をしていこうと思いますので、共感できる部分や、自分はそうは思わないなど、いろいろな部分で参考になることがあれば幸いです。
これからも白帯会をよろしくお願いします。
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