『ちょっとためになる知識!?』Vol.1

新年、明けましておめでとうございます。ヴァンガードファイターの皆さん、今年も白帯会並びに白帯会館を何卒よろしくお願いします。

白帯会にはヴァンガード公認ジャッジ資格を持ったプレイヤーが多数所属しています。ヴァンガード公認ジャッジとしてCS等のヘッドジャッジだけでなく、昨年8回大会レベル2以上のフロアジャッジとして稼働したメンバーを中心に『ちょっとためになる知識!?』を随時更新していきます。
ここでは、ショップ大会等からWGPデラックス等の大会レベル2以上で多く発生するジャッジ案件などの解説だけでなく、ヴァンガード始めてみたけど、このカードテキストの処理の仕方ってどうなるのかな~というちょっとした疑問に答えていけたらと思います。

記念すべき第1弾は2024年を代表するテキスト【ディヴァインスキル】 をもったカードから質問の多いものを厳選して解説していきたいと思います。WGPデラックスやちほうかっぷデラックスのファイトでもジャッジを呼んで確認したり、ジャッジ案件になったくらいのカードを厳選したので、もしこのデッキ使ってみたいなというファイターは確認しておいて損はないかもしれません。

目次

無双の魔刃竜 ヴァルガ・ドラグレス “羅刹”

このカードってこういうことできますかとよく聞かれる質問はこれ!!

条件を満たしている【シェンリィ】で【“羅刹”】をブーストしました。【シェンリィ】の効果を宣言して、【“羅刹”】が相手ヴァンガードにアタックしたときに前列Rすべて退却した時の効果を使ったのですが、そのバトル終了時にブーストした【シェンリィ】等のバトル終了時効果は【“羅刹”】の後列退却の前に使うことは可能ですか?

回答 順番に制限はありませんので、望むものから解決できます。

この質問はヴァンガード公式サイトの『Q&A』Q10581に載っています。
簡単な解説ですが、【無双の魔刃竜 ヴァルガ・ドラグレス “羅刹”】のターン1回テキストでアタックした時の効果と、そのバトル終了時の効果は別れているものとして扱われます。
簡単に書きますが、[アタックした時の効果]→[ガードステップ]→[バトル終了時]とステップがすべて別れているので他のリアガードのバトル終了時効果も望むことものからちゃんと使用できるということです。
基本的に効果の間に別の効果を挟んで使用することはできませんが、ステップが異なればテキストは途切れていると考えてもらえればわかりやすいかなと思います。

このとき、注意点があります。
※実際にこういった場面でジャッジを呼ばれるいい例です。

アタック時に【シェンリィ】等の効果をちゃんと宣言しましょう。また、バトル終了時の効果処理順もちゃんと相手に宣言して下さいね。

お互いに宣言をちゃんとすることを怠ると大体ジャッジ案件となっています。使える状態だから使っていて当然、使ったって言ってないからそう思ったとお互いが都合がいいように解釈しないためにも、お互いにしっかりコミュニケーションをとりながらファイトするといいですよ。大事なポイントです。

零の運命者 ブラグドマイヤー

はい、今回このような記事を書こうと思った要因のカードです。去年は大型大会でもこのカード絡みの質問やジャッジ案件が多数ありました。1つずつ見ていきましょう。
その他、このカードが原因で他のカードについての質問もありましたので文字数が許す限り取り上げてみます。

前の相手ターンに【ブラグドマイヤー】のディヴァインスキルを使われています。メインフェイズに【恩寵湛えし聖なる杯】を使いたいのですがペルソナライドは発動しますか?

回答 はい、プレイすることができ、ペルソナライドが発動します。

『Q&A』Q9963に詳しく載っています。
テキストとペルソナアイコンは別物です。
この質問は国家最強決定戦の時に多くありました。

次・・・

相手の【ブラグドマイヤー】にディヴァインスキルを使われそうなのですが、先に自分のオーダーゾーンにある【花薫る街のお菓子屋さん】を使ってアタックされていないリアガードの守護者をガードゾーンに移動させたいのですが移動できますか?

回答“アタックされた時”を条件とする自動能力の解決が先に行われます。
     ということで今回の質問だと可能です。

実はこれも『Q&A』Q9937に詳しく載っています。
バトルフェイズの処理順はアタックできるユニットごとに[アタック時/アタックされた時]→[ガードステップ]→(Vのアタックであれば)[ドライブトリガーチェック]→[そのバトル終了時]の順で処理されるので、アタックされた時の効果は【ブラグドマイヤー】のディヴァインスキル宣言前に使用することが可能です。
ブラグドマイヤー】側は相手のアタックされた時の効果を見てからディヴァインスキルを使うか決められるので、【ブラグドマイヤー】側はどうするか聞きながらファイトをしていくと親切ですね。

次の質問・・・ (実際にジャッジ中に質問された内容です)

こちらのヴァンガードが【無限の宿命王 レヴィドラス・エンピレオ】で、前の相手ターンに【ブラグドマイヤー】のディヴァインスキルを使われています。手札にある【無限の宿命者 レヴィドラス】にライドした時、ペルソナライドは発動しますか?

回答いいえ、ペルソナライドとみなされません。

これも『Q&A』Q9966に詳しく載っています。公式サイトでは【万民の剣 バスティオン・アコード】で載っています。
無限の宿命王 レヴィドラス・エンピレオ】はヴァンガードにいるとき永続で無限の宿命者 レヴィドラスとして扱うテキストを持っているだけなので【ブラグドマイヤー】のディヴァインスキルを使用されると無限の宿命王 レヴィドラス・エンピレオで名前が固定され、同名ではないのでペルソナライドは発動しないということです。
ちなみに【無限の宿命者 レヴィドラス】から【無限の宿命王 レヴィドラス・エンピレオ】にライドした場合、ペルソナライドは発動します。

ちなみに、この処理は【奇跡の運命王 レザエル・ヴィータ】、【万民の剣 バスティオン・アコード】、『ドレスアップ』テキスト持ちのユニットすべてに当てはまるので絶対に覚えておいて下さい。

零の運命者 ブラグドマイヤー】についてはまだまだ書きたいことはありますが、初心者が気にするべきことはこういった部分かなと思います。能力がすべて無効となるのでテキストが全部消えたものだと思ってもらえればいいですが、ペルソナアイコンは消えないことや、テキストに直接書かれていないもののツインドライブやトリプルドライブもなくなっているのでヴァンガードの乗り直しがなければ必ずシングルドライブになります。【ブラグドマイヤー】を使う側も使われる側もドライブチェック等には必ず注意してファイトして下さいね。

大会に参加するにあたって気を付けておきたいこと。
              もし効果処理を間違ってしまったら...

ショップ大会や店舗CS等の大会レベル1の場合

大会レベル1だとセルフジャッジが基本になるかと思いますが、まずはお互いにしっかりとしたコミュニケーションを取ることを心掛けましょう。お互いがテキストの宣言をしっかりとしていれば大きなミスにつながる可能性はグッと下げられます。
また、小さなミス程度ならお互い確認したうえで巻き戻して処理をすることもできるでしょう。(エンドフェイズで強制で手札に戻らないければいけないカードがあったことを相手のバトルフェイズ前に気付いた等のレベル。効果が強制なので巻き戻して手札に戻す。)
しかし、しっかりコミュニケーションを取っていても間違ってしまうことはあると思います。その時は、間違った効果処理をしてしまった等に気づいた時点で、対戦相手にどういった部分を間違えたかをちゃんと伝えたうえでお互いにプレイの進行を止めてジャッジを呼ぶようにしましょう。
お互いが確認しながらジャッジに処理してもらえばよほど巻き戻しができない状態じゃなければ納得できる範疇までファイトの状態を中立な状態まで戻せると思います。
ショップ大会等ではその場に経験豊富なジャッジがいることの方が少ないので、まずは対戦相手の方とコミュニケーションをしっかりとってファイトすることを心掛けるのが重要となります。それでもジャッジを呼ばないと解決できないとお互いに判断した場合は、その場にいるフロアジャッジに判断を仰ぐのが賢明だと思います。お互い納得したうえでジャッジを呼んだのなら、その場のジャッジの裁定には従うようにして下さいね。

WGPデラックスやちほうかっぷデラックスといった大会レベル2の場合

小さなことでも対戦相手に事情を説明して必ずジャッジを呼びましょう。自分のデッキをシャッフル中に表向きにしてしまった、落としてしまった等のことでもジャッジを呼んで下さい。
大会レベル2以上の大会はそれ以上の大会に出場するために必ず権利がかかった大会となります。権利がかかっているからこそ、公正性や完全性を保ちすべてのファイターが最後までファイトすることが大切となるからです。
大会での健全な進行は、ジャッジのみでなく、すべてのファイターとともに協力し、努力しなければならないと応用フロアルールにも書かれています。
レベル2以上の大会に出場するときは皆さん緊張するかと思います。初戦ならなおさらです。効果処理を間違えてしまったことに気付いたら、その時点でいいので必ずジャッジを呼んで裁定を待ちましょう。そのうえで同じミスを起こさないように注意してファイトしましょうね。
同じ警告の累積でその対戦はマッチロスに繰り上がることもありますよ。

まとめ・・・

ショップ大会に出るにしても、WGPデラックスやちほうかっぷデラックスに出るにしても、大切なのは対戦相手としっかりコミュニケーションを取って、正確に効果を処理したり数値を伝えることが重要かなと思います。
そのうえで、効果処理を間違えてしまった場合はジャッジを呼んで裁定を出してもらいましょう。実はジャッジを呼ぶことはファイターの権利として皆さん持っているのです。とはいえ、何をやってもいいというわけではないので応用フロアルールの第1部は読んでみて下さいね。

最後に...

今回は、公式サイトの『Q&A』にも載っているが実際に大型大会で質問があった件を取り上げてみました。実際にそういう状況にあってみないとわからないこともあると思うので、こういった形で皆さんに見てもらって知ってもらえたらと思います。
今後はテキスト処理についての解説だけでなく、大会でのフロアジャッジについても記事として書いていけたらと思います。その他、こういう状況になったときはどうしたらいいんですか?などといった質問があれば気軽に質問してもらえればと思います。

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この記事を書いた人

石川県在住VGP
白帯会 運営
メインデッキは『アレスティエル』というくらい『アレスティエル』大好きです。

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