WGPデラックスSeason1 横浜会場 考察

目次

概要

開催日:2023年4月9日(日)
参加チーム数:120チーム(A,Bブロック)
決勝ラウンド進出チーム数:16チーム(ライドライン選抜あり)

デッキ分布から考察

 まずは使用率上位のデッキから見ていきますが、やはり『メサイア』と『エバ』の使用率が頭一つ抜けました。『エバ』に関しては規制が入ってなお環境トップに残っています。ポテンシャルがすごい。とはいえ、この2つは大方の予想通りでしたね。

 しかし、ここからが前回の京都会場とは全く異なる結果となりました。その中でも新弾で登場した「マスクス」ユニットと『ガーンデーヴァ』が決勝にも多数進出するなど新たな環境の幕開けと言えるのではないでしょうか。また、規制が入り使用率が落ちてしまった『クロノジェット』や今の環境には少し力が劣るが捲り返しができる『オバロ』なども根強い人気があり、それなりの使用数となっていました。

新弾で強化されたデッキが多く、前回から環境が大きく変化した印象があります。しかし、本当に多種多様のデッキが大型大会で使用されており、どのデッキでも結果を残せる可能性を秘めた大会となりました。環境上位と言われているデッキが満遍なく使用された横浜会場で決勝ラウンドに進出した16チームを見ながらいろいろと考察していきましょう。

いろいろなデッキが満遍なくいるおかげで考察が難しいですね。

決勝ラウンド進出チーム

決勝進出したチームについてですが、本当に今までになく多種多様なデッキがリストに残り、Aブロックではなんと16位までで使用者1名のデッキが12個も出るという結果となりました。

ここからはそれぞれテーマに分けて結果を見ていきましょう。

●決勝ラウンド進出のデッキ分布を参考までに

●A,Bブロック共に予選4回戦で全勝チーム数が6チーム

京都大会では全勝チームのデッキがすべて被っており、ライドライン選抜の対象が非常に少なかったですが、今回は全勝チームが6チームも出たことによって環境上位と言われるデッキで全勝を狙っての予選突破を目指すデッキ選択をしたチームには少し向かい風となったのではないしょうか。

3勝したチームのうち、重複数が1つのみのチームはA,Bブロック共にすべて予選通過という結果となっており、次回からも重複数1であればオポ関係なく決勝進出できると考えてもいいかもしれません。

やはり安定だった『メサイア』、『エバ』

決勝進出したデッキでA,Bブロックの合計で一番多かったのは『エバ』で14チームが使用。『メサイア』も13チームが使用という結果に。やはりtier1として君臨しております。さすがに大ヴァンガ祭まで環境に居続けそうかなと思っています。

今大会のダークホース『ガーンデーヴァ』

なんと、決勝進出したデッキの中で『エバ』、『メサイア』に次いで使用率が多かったデッキが『ガーンデーヴァ』で合計13チームでした。やはり、どのレンジのデッキに対しても動きたいように動き回れる他、まだメタが確立されていないのが大きい要因ではないかと思います。そして今大会後メタが動いた結果、大会終了後のデッキ内容に変化が起きているデッキでもあります。このデッキが次の神戸会場のデッキ選択の鍵になるかもしれません。

「仮面竜奏」で強化されたデッキたち

使用率は落ちていくものの「仮面竜奏」で新しく強化されたデッキも数多く決勝に進出しました。その中でも『ゾルガ』と『六角宝珠』はチームによってG3が違うという結果に。これぞ個人の特色といった感じでしょうか。

決勝進出した使用者1のデッキの活躍

ある程度は予想できても、実際に対戦すると視覚外といったイメージがあるかもしれません。しかし、実際は一番環境に合わせやすいデッキの部類に入るのかもしれません。特に使用者が『メサイア』、『エバ』に勝ちやすいというデータを持ったデッキは、今後の大会も相手目線で一番予想しづらいメタデッキとしての役割を果たしそうです。

ライドライン選抜回避デッキの存在

 京都会場ほど露骨なものはありませんでしたが、ひとつ気になるデッキを上げるとするならBブロックに『宝抱く竜牙 ドラジュエルド』がライドラインになっているデッキがあったことです。
Bブロックには『魔宝竜 ドラジュエルド』も全勝チームにいるので、重複を避けた形となったのは間違いありません。
今回はいませんでしたが『リアノーン』についても同じ避け方が可能となっていますので、もし参考になれば...

次戦、4月15日ちほうかっぷデラックス神戸会場開催

さて、次戦の横浜会場について今回の結果を踏まえていろいろ予想してみましょう。

 個人的な予想としては使用率については大きく変化することはないと思っています。しかし、あくまで使用率についてはです。というのも現環境はteir分けしようと思えばできるといえ、本当に様々なデッキが蔓延る形になっていると思っています。「仮面竜奏」発売から時間が経っての開催となる神戸会場では今大会以上に構築や対応の仕方が練られて上での戦いとなることが予想されます。ヴァンガード界隈全体でデッキが確立されていくが故の相手の虚を突くカードの投入などの研究も進んでいくのではないかと思っています。

 使用するデッキ選択についても、分布が割れているのである程度の予想はしていてもそれから外れたデッキと対戦することも数多くあると思います。そうなってくると、自分の一番自信があるデッキを選択するのが一番丸いのかなと思っています。(その考えは逃げの姿勢だろと捉えられるかもしれませんが。)

 環境で見ると、どのデッキに対しても勝つことができるといういい環境になっているのではないかと思っています。現環境が定まり始めて、新弾が発売される前にもう1回くるWGPデラックスです。「ちほうかっぷデラックス 神戸会場」に参加されるチームの皆さんは残り数週間最後まで研究を重ねて楽しんでWGPに臨んで下さい。

最後に

今後もWGPデラックス、ちほうかっぷデラックスが開催されるたびにデッキ分布や決勝ラウンド進出チームを見ながら予想や考察をしていこうと思いますので、共感できる部分や、自分はそうは思わないなど、いろいろな部分で参考になることがあれば幸いです。

これからも白帯会をよろしくお願いします。

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この記事を書いた人

石川県在住VGP
白帯会 運営
メインデッキは『アレスティエル』というくらい『アレスティエル』大好きです。

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